ミニチュアゲームの楽しさは、架空のバトルを、ミニチュアという実体のあるモノをつかって目の前に展開できるところにあると思います。
「塗る」「動かす」「楽しい!」というかんじ。
盤面にはマス目とかありません。移動や射程はメジャーを使います。
「6インチ移動して…」とかやります。1インチは約2.5センチです。
ミニチュアゲームの中でも、アメリカのPrivateer Press社が展開するウォーマシン/ホーズは、以下のようなゲームです。公式の紹介動画を貼りますね。
どんなミニチュアモデルがあるのかや、スチームパンクな世界観がわかるとおもいます。
(英語でいろいろおっしゃっていますが、要約すると「やらないか」と言っておられます。)
かっこいい〜
「ウォーマシン」はウォーキャスターと呼ばれる魔法使いが、ウォージャックと呼ばれるメカを操って戦います。以下の5大勢力+αがあります。
「○シグナー」…射撃と電撃ビリビリが得意。公式では青を基調に塗られている。
「○メノス」…炎で燃やす宗教戦士たち。公式ではベージュと赤を基調に塗られている。
「○クリクス」…死骸とか弱体化とか好きなネクロな人たち。公式では黒と緑が基調。
「○ケイドア」…足が遅いけど堅くて強いぞ。公式では赤が基調。
「○レトリビューション」…残忍エルフの謎パワー。公式では白と青緑が基調。
「コンバージェンス(バトルグループボックスなし)」…数学の神を信じるカルト集団。
「マーセナリー(バトルグループボックスなし)」…雑多な人たち。海賊とかドワーフとか。
「クルーシブルガード」…2018年夏発売のミニファクション。ロケット兵や、走行列車のようなウォーキャスターがいます。
「インファーナル」…特殊ルール満載の異界の軍勢。この人(人?)たちが攻めてきてイモレン大陸は上を下への大騒ぎ。
「ホーズ(ホード)」はウォーロックと呼ばれる魔法使いが、ウォービーストと呼ばれるけだものを操って戦います。
以下の4大勢力+αがあります。
「○サークル」…森の仲間やゴーレムや石。
「○リージョン」…ドラゴンや気持ち悪い生物や、目隠ししても目が見えたり。
「○トロールブラッド」…大きなトロールと小さなトロールが力で戦う。
「○スコーン」…指輪物語の東夷っぽい。マゾな人とかがいる。
「ミニオン(バトルグループボックスなし)」…雑多な人たち。ワニとか豚とか。
「グリムキン」…2017年に登場した、悪夢をモチーフにしたような軍勢。アルカナと呼ばれる特殊な力を持ってます。
上で○を付けたファクション(勢力)は「バトルグループボックス」という初心者向けのスターターボックスが用意されています。
一部のルールは異なりますが、おおむね同じルールを用いているため、「ウォーマシン」対「ホーズ」でも戦えます。
2016年6月に数年ぶりにルールが大規模アップデートされました。
個人的には以下のような点が好きです。
・スチームパンクファンタジーなミニチュアのかっこよさ
・プレイヤーの分身となる「ウォーキャスター/ウォーロック」となってメカやけだものを操れる楽しさ
・やられる時はボコボコにやられるけれどやれるときは相手をボコボコにできる攻撃力過多のシステム
・10くらいある勢力(ファクション)のどれもちゃんと強いというバランスの良さ
プレイ感覚は、将棋やチェス、格闘ゲーム、格闘技などに例えられることもありますが、気になったらぜひ遊んでみることをオススメします。
5,500円ほど使って、最低限以下の(1)(2)(3)を揃えれば始められます。
(1)好きなファクションのバトルグループボックス (約5,200円)
http://privateerpress.com/warmachine/gallery/starter-products
http://privateerpress.com/hordes/gallery/starter-products
※上記の、価格が「$39.99」のが最新(Mk3)のバトルグループボックスです。
未塗装・未組立の状態のモデル4体前後と、各モデルのステータスが記されたカード、ルール、トークン、紙のインチメジャー、ダイスが入っています。
(なお、上のページにあるAll-in-one Army Boxというのは、ちょっとお高いですがそれなりの量のモデルがお得に買えるもの。Company of Ironとは、同じミニチュアを用いた別ルールのゲームです。こちらはあまり日本では遊ばれていないようです)
(2)瞬間接着剤(約150円)
バトルグループボックスのモデルに用いられている素材は、プラスチック用のセメント系接着剤では接着できないので、瞬間接着剤が必要です。
http://www.tamiya.com/japan/products/87128/index.html
(これは一例で、ほかのでも構いません。)
(3)カードスリーブ5、6枚とホワイトボードマーカー(100均ので十分です)
ステータスカードはカードスリーブに入れて、ホワイトボードマーカーで直接書き込んだり消したりできるようにして、ゲームごとのダメージなどを記録します。カードサイズはM:tGと全く同じで、対応するスリーブサイズは64〜66ミリ×88〜91ミリくらいです。
(※)PDFルール ※これは、自力で読んでもよいのですが、必須ではありません。
そこまで複雑なルールではないのですが——私の感覚からすると、ボードゲームだとアグリコラくらいのルール難易度かと思います(ルール内容は全然違いますけど)——、きちんと読もうとするとかなり量が多いため、まずは知っている人に教えてもらうのが一番早くて楽です。
私は東京近郊のゲーム会などで遊んでいますので、気になる方はお気軽に声をかけてください。
・ルール
https://privateerpress.com/organized-play/game-rules-errata
「New Core Rules」が基本ルールブックです。
(※)WARROOM2(Android/iOS用の公式アプリ)
これも、なくてもよいのですが、基本無料なのでタブレットやスマートフォンをお持ちの方はDLしてみるとよいでしょう。
1つ注意点としては「WARROOM」が旧ルール対応のアプリで、
「WARROOM2」が現行ルール対応の最新版です。
バトルグループボックス内に含まれるモデルのカードは、全部無料で見られます。
アプリ内で課金すると、その他のカードも見られるようになります。
楽しくなってきそうなら、ぜひプライマースプレーや塗料や筆を揃えて、モデルをペイントしましょう!
絵を描くのが苦手でも、今の塗料がすごいこともあって、思ったより簡単に塗れると思います。
何より、自分だけのアーミーができる喜びは格別です。
そして、新しいブリスターや紙箱入りのモデルを買って戦力を増強して行くとよいでしょう。
同じファクションでも、ウォーキャスターやウォーロックを変えるとがらりと戦い方が変わり、新しい気持ちで戦いに臨むことができます。
ミニチュアフォレスト
Mr.Fieldさんの店員だった森さんが、2018年3月にオープンさせたお店です。残念ながら4月時点ではまだ販路が確立せず、ウォーマシン/ホード製品は買えないそうですが、ゲーム会などのイベントが開催されています。
Mr.Field※閉店
柏駅の近くにありましたが、2017年11月に、惜しまれつつも閉店してしまいました。
リングテイル
別府駅の近くにあります。ネットショップもあります。
アイコノクラズム
http://www.hobbymetal-iconoclasm.com/
地下鉄難波駅の近くにあります。ネットショップもあります。
ゲーマーズ・オルカ・ファクトリー
通販が中心のようです。
PP社の月替わりの限定特別ミニチュアモデル「Mini-Crate」を、日本で唯一買うことができるお店です!
Privateer Press社通販
https://store.privateerpress.com/
公式通販です。送料がかかり、Covid-19による流通の関係で1月ほどかかりますが、品揃えは安定しています。ウォージャックのぬいぐるみも買えます。
(1)TwitterやFacebookなどでミニチュアゲーマーを探す。
(2)上記の中の、プレイスペースのあるお店に行って、勇気を出して声をかけてみる。
どちらもおすすめです。
(2)は、店長さんや店員さんに声をかけてみるのがよいと思います。
ミニチュアゲームのお店には常連感を漂わせている人が多くて、最初は入りにくいかもしれませんが、
ミニチュアゲーマーは基本的に社交的な方が多いです(意見には個人差があります)、
また、新規プレイヤーに飢えています(個人の独断と偏見です)。
なので、頼んだら意外とけっこう親切に手取り足取り教えてくれることが多いと思います。
(1)は、各地域で定期的にミニチュアゲーム会を催されている方々も多いので、近くて行けそうなところに参加してみてはいかがでしょうか。
Twitter(@cnonaz)やDiscordなどでお声がけいただければ、私のほうでも、ウォーマシン/ホーズの楽しさをみっちり体験いただけるようにお教えいたします!